bulding051外壁塗装は良い業者と悪い業者にくっきりと分かれてしまう業界で、しっかりと見極めておく必要があるのは他の項でもお話ししていますね。

それで皆さんがだまされてしまいがちなのが「大手」という言葉で、この言葉だけで信頼出来てしまう不思議な言葉であると同時に、非常に注意が必要です。

外壁塗装は大手業者がやっていても、それが必ずしもお得で、しかも自分の家のためになるとは限らないのです。

もちろん大手業者がダメというわけではありません。でも信頼しすぎるということはあんまりよくありません。

大手業者はテレビ、インターネット広告、ラジオなどの各媒体でをコマーシャルばんばんしていきますし、チラシなどによる個別的なアプローチにも余念がありません。広告にも積極的に入れているので知名度は非常に高いです。

それでも儲かったり、利益を上げられたりしているのは、一部、もしくは大部分の「あまり外壁塗装を知らない人」「インターネットで調べる事を知らない人」「お金にあまり困っていない人」「とにかくめんどくさい人」などがそういうCMなどをやっているだけの大手業者に頼んじゃったりしているからです。

その大手業者がただの契約のみの業者だとしたら、こんなにも理不尽なことはありません。ただその大手業者は下請けの業者に流すだけなので、結局の所、仕事をするのはその下請け業者で、下請け業者に関しては何も調べられていないので、とられる料金は大手並み、でも仕事の内容は下請け、という悲しいことが起こってしまいます。

下請け業者ならまだよくて、下請けの下請け業者、つまり孫請け業者が存在する可能性が大手外壁塗装業者に頼んだ場合はあります。

その場合、例えば200万円の外壁塗装工事があったとして、元請けが120万持って行き、下請けが50万、孫請けが30万なんてこともあるかもしれません。

中には自社で施工をしてくれる大手企業もあるでしょうし、ほとんど元請けとしての利益を取らずに下請けに流してくれている感謝されるような大手企業もあります。

ですが、「大手だから安心」という先入観を捨てるということは、何処の業界にも必要な事だと思います。

ハウスメーカーでの外壁塗装ってどう?

考えている女性「初めての外壁塗装、何も分からなくて不安なので、家を建てる時にお世話になったハウスメーカーにお願いすれば安心かな?」

 

これ、実は大きな間違いなのです。

ハウスメーカーによっては、家を建てた後も定期的に無料点検をしてくれたり、家の外壁に関する保証もあるのでその点は安心です。しかし、外壁塗装工事となると話は別なのです。

ハウスメーカーに外壁塗装工事を依頼しても、実際に塗装をするのはハウスメーカーではなく下請け業者です。つまりハウスメーカーがあなたと塗装業者の仲介をするので、中間マージンが発生し工事費用が高くなってしまうのです。

工事費用が安ければOKというわけでもない

もし工事費用がそれほど高くない場合も、注意が必要です。

中間マージンはどうしても発生しますので、工事費用が安いという事は下請け業者の儲けが少ないという事になります。そうすると

  • 人件費を抑えるため、少ない人数で工事をする
  • 材料費を安くするため塗料を規定以上の薄さに薄めて使う
  • 3度塗りのところを2度塗りにする
  • アルバイトの作業員を雇う

などの手抜き工事が起こってしまう場合があります。

もちろん全ての下請け塗装業者がこのような手抜き工事をするわけではありませんが、こういった被害が多いのも現状です。

ハウスメーカーの外壁塗装工事は必ず中間マージンが含まれているため、工事費用が高いという事を忘れないようにしましょう。