基本的な外壁塗装の流れを把握しておけば、悪徳な業者がいたとしてもある程度わかるものです。悪徳業者は当然あるべき課程を省いているので、きちんと見ておきましょう。
全部任せでいると、損をしてしまう元なので、特に近所の塗装屋さん、飛び込み営業で来た塗装屋さんは警戒しておきましょう。
ちなみに外壁塗装の作業自体は10日から半月ほどで終わります(営業日や天気で変わります)。
足場の組み立て
足場は外壁塗装では欠かせない、文字通り職人さん達の足場となるものです。足場材とパイプ、防音シート等を組み合わせて作る物で、足場屋と呼ばれる専門のお店からレンタルしたりすることもあります。買うと数百万から数千万円するものです。別名、仮設足場とも言います。
家一件分ともなると、足場を組み立てるだけでも1~2日かかるものになります。
塗料防止ネットなどを張り、周りに飛び散らないようにはしてくれますが、後々の事を考えてご近所に外壁塗装を行う旨を断っておくと良いと思います。
高圧洗浄で壁をきれいにする作業 ※注意が必要
外壁と屋根についているホコリや汚れ、カビまでも高圧洗浄機で根こそぎ流します。
スチームクリーナなどではなく、高圧水を出すことが出来る高圧洗浄機で高圧水洗します。
ケルヒャー、ヒダカなどで有名な高圧洗浄機ですが、一般家庭用ではなく、業務用の物が必要です。
具体的には吐出圧力(MPaで表します)が高い物が良いでしょう。
この洗浄作業は非常に重要で、ここを丁寧にやっておかないと、後から塗装が剥がれてしまったり、水ぶくれみたいになったりする「塗膜欠落」という状態になってしまいます。
養生シート張りと窓などのマスキング(カバー)
家の外側にあるもので、車庫に停めてある車や自転車などに塗料が飛ばないように養生シートと呼ばれるものを張っていきます。
主に利用するのはマスキングテープ、ビニルマスカー、布マスカー、ブルーシート、車やバイク用の養生カバーなどを利用します。
また窓などの部分もマスキング処理を行い、塗装が着かないようにする作業です。
このときにはひび割れや剥がれのある塗料などがあれば除去していきます。
下地調整 ※注意が必要
この下地調整がしっかりされていないと、外壁塗装後に大きなトラブルに発展する可能性があります。トラブルの原因の8割以上はこの下地調整の不手際が原因です。
下地調整(下地処理)の段階では、塗装の前に壁の凹凸や亀裂、欠損、ピンホールなど、とにかく外壁塗装の傷などをしっかりとならしていきます。
クラック処理だけではんく塗膜剥離、シーリング打ち替え、左官補修等、たくさんの作業がココに含まれます。
ひび割れたり、穴が空いてしまっているところをそのままにして上から塗装すればトラブルになるのは目に見えているので、ここをしっかりしているかどうかは必ず確認しておきましょう。。
下塗り ※注意が必要
ここではじめて私たちが思い描く塗装が始まります。基本的に外壁塗装というのは三回重ね塗りします(下塗り、中塗り、上塗り)。
最初の下塗りは、他の中塗り、上塗りをしっかりと壁に定着させるための重要な役割を担っており、丁寧な仕事が求められます。
下塗りはそもそもの下地がでこぼこしていても、中塗り、上塗りの塗料がしっかり定着するためにならす効果があります。
中塗り、上塗り
下塗りが乾いた後にこの中塗り、上塗りを行っていきます。仕上がり用の塗料を使います。
中塗りと上塗りを見分けて、塗り残しをしないように、あえて中塗りを上塗りと違う色にする塗装屋さんもいます。
ちなみに悪徳業者は上塗りなどをごまかして「三回塗りましたよ」とか言う可能性があります。
検品、撤去作業
上塗りまで終わったら、次は養生シートなどを外して、塗装全体の状態を確認します。
もちろん自分で塗装具合を確認して、指示書と違うところ、気になるところがあれば、その場で確認し、必要であれば修正してもらいましょう。
満足出来ない場合もここで相談すると良いと思います。
全体的に問題なければ、足場をすべて解体してしまい、その後、全体的にみて最後のチェックです。
塗装屋さんの作業日的には全行程合わせて10日ほどで終了します(作業が休みの日は含めません)。