外壁塗装工事=塗料がシンナー臭いというイメージをお持ちの方は多いと思います。
大人の私達でもシンナーのにおいはきついですし、あまりにもひどいと頭痛など体調まで悪くなってしまうので、体の小さな赤ちゃんに悪影響が無いか心配になっていまいますよね。
このページの目次
赤ちゃんがいても外壁塗装はできます
「赤ちゃんがいるから今は外壁塗装工事ができない」と工事を先延ばしにする方も多いのですが、最近は塗料が発達しているので、人体への悪影響はほとんどありません。
もし塗料のにおいが気になるという方は、水性塗料をおすすめします。油性塗料に比べにおいが少ないです。
また、万が一赤ちゃんが舐めてしまっても安全な自然系の塗料もあります。
例えば株式会社OKUTA(オクタ)のロハスオイルなどです。
自然系の塗料はドイツ産の物が多いですが、オクタのロハスオイルは国産です。
原料は精選亜麻仁油、紅花油、EMと、自然素材のみですので安心ですよね。
ただし、自然塗料を取り扱っていない塗装業者も多いので、工事を依頼する前に確認が必要です。
もし取り扱っていなくても、塗料を指定すれば取り寄せて使用してくれることもありますので、見積もりを依頼する時に相談すると良いでしょう。
少なからずストレスはあるかも…
ただし、全くにおいがしないというわけではありませんので、外壁塗装工事中の約一週間は赤ちゃんをご実家など別の場所に連れていってあげるのが最も良い方法かもしれません。
また、外壁塗装工事は基本的には騒音はありませんが、足場を組む時はカンカンと大きな音がします。その騒音が赤ちゃんにとってストレスになっては大変ですので、ご家族で相談して外壁塗装の時期やご実家への一時帰省などもご検討してみてください。
見積もりの際に相談するのが一番!
まずは塗装業者に赤ちゃんがいて、外壁塗装工事の影響が無いか心配だという事を相談してみましょう。使用する塗料や工期などの相談に乗ってくれるでしょう。
外壁塗装工事というものは、工事費用だけではなく、どれだけ親身になってくれる業者を選ぶかもとても重要です。
自分の家族の事のように、小さな不安も親身に相談に乗ってくれる業者を見つけてくださいね。
外壁塗装のせいで喉の調子がおかしい?
- 「家の外壁塗装工事が始まってから体調が悪い」
- 「近所の家で外壁塗装をしていて、喉の調子がおかしい」
など、赤ちゃんじゃなくても外壁塗装工事が始まってから体の調子が悪くなったという方はたまにいます。
yahoo知恵袋などの質問サイトにも似たような質問がありますが、「今の塗料はにおいが少ないから大丈夫」「そんな事くらいで体調不良になるなら職人さんは大変だ」などという回答が目立ちます。
いくらにおいの少ない塗料を使用しても、気になるかならないかは個人差がありますし、どうしてもにおいが無理だという方はいるのです。
塗料のにおいが原因で、頭痛がしたり、喉が痛くなる事があります。その場合はマスクを着けたり、空気清浄機を設置するなどして対策しましょう。
特に、妊娠中の方、赤ちゃん、ペットなどは影響が心配ですので、工事前に塗装業者の方に伝えておくと良いでしょう。口に入れても安心な自然派塗料や、においの少ない塗料を使用してくれるでしょう。
もしかすると病気の可能性も
外壁塗装の塗料のにおいであまりにも体調が悪くなる場合は、病気の可能性もあります。
以前、学校を建て替えた際に体調不良の子どもが続出したと話題になったシックハウス症候群や、まだあまり認知されていませんが化学物質過敏症という病気もあります。
頭痛だけでなく、目・鼻・喉などの粘膜がちくちくする、じんましんが出る、吐き気がするなどの症状がひどい場合は、病院に行く事をおすすめします。
外壁塗装に使われる塗料などでアレルギーの心配はある?
外壁塗装に使われる塗料は様々な種類があり、その中には、アレルギーを引き起こしてしまう物ももちろんあります。
壁の塗り替えをお願いする際には、必ずこの塗料のアレルギーを相談しておきましょう。
内壁塗装と違って、外壁塗装はそこまで敏感になる必要はないのですが、それでも知っておく必要はもちろんあります。
家族をアレルギーなどから守る為に、最低限覚えておくべき事を書いておきます。
塗料は安全です!はウソ
「人と環境に優しい自然素材の塗料を使っているので人体への影響は全くありません」という営業がいた場合は、その塗装会社を辞めておきましょう。
この世に「人体に全く影響がない物質」というものは存在しません。誤った情報を吹き込んでくる業者はあまり信用出来ないと思っておきましょう。
もちろん溶剤系塗料ではなく、水を使った水性塗料や、自然素材の塗料も存在します。ですが、それらでもアレルギーはある可能性があるので、そもそも完璧に防げる物ではない事として考えておきましょう。
通気口をふさいだりしてニオイが入らない工夫をしてもらう
塗料が有害というのはどの業者もわかっていることなのですが、住んでいる人に徹底的に気を使える業者というのは少ないかもしれません。
外から外気が入り込んでくる通気口から、塗料のニオイなどが入り込んでくる可能性はありますので、塗装をしている側の通気口をふさぐなどの対策をお願いしておきましょう。
水性塗料はニオイが少ない
塗料の中には塗りやすくするために溶剤が使われます。溶剤は塗料として定着する顔料などとは違う部分の事で、塗り替え後に蒸発していきます。
その溶剤が有機化学物質(VOC)の物が溶剤系塗料といい、ニオイが強めです。
なので、ニオイに敏感な場合や、出来るだけ影響が少ない塗料を選びたい、と言う場合は、水性塗料を利用するようにしましょう。
水性塗料はこの溶剤が水なので、人体への影響が出づらいものとされています。
換気に関してきちんと相談しておく
足場が組まれて、工事が始まれば、窓はテープで養生されてしまうので、基本的には開けることは出来ません。
ですが、ニオイなどは家のいろいろな隙間から入り込んでくる物なので、中には塗料のニオイがこもる可能性があります。
なので家のどちら側を塗っていくのか、などの施工日程を確認した上で、「こちらをするときは反対側の窓を開けておきたい」などと、換気計画を立てておきましょう。
小さい赤ちゃんがいる場合は要注意
アレルギーは何もわからないあかちゃんへも影響する可能性があります。
塗装中は実家や別の家で過ごす、という可能性も考えて起きましょう。
また、まだ前に塗装したときから日が浅いのであれば、少し日程を延ばす、という事もアリかと思います。
まずは外壁塗装業者に相談してみましょう。
自然塗料について
環境への意識が高いドイツには自然塗料があります。
日本でこの自然塗料を使いたい場合は、ドイツからの輸入の場合が多く、その分、もちろんコストはかかります。
また外壁塗装用というよりも、内壁の塗り替えなど、肌に直接触れる場所に良く使われるものなので、家の周り全体を塗るのにはコスト的に適していません。
どうしても手を触れたりする事が多い場所には、オスモ、リボス、クライデツァイトなどのドイツの自然塗料を考えても良いかもしれません。
それでもめまいや吐き気がしたら?
気をつけるべき事を気をつけたり、事情があって出来ない対策もあって結果としてアレルギー症状が出た場合はどうしたら良いでしょうか?
まず「すわない」という事を第一にするべきなので、塗装している間、他の場所に移動しておくことを考えましょう。吸い過ぎると悪化してしまいます。
どうしても場所を変えられない場合、活性炭入りのマスクなどが有効といわれています。
その他、外壁塗装業者さんに何か対策を聞いてみるのも良いでしょう。
妊娠中の外壁塗装工事…大丈夫?
- 「妊娠中に外壁塗装をしても大丈夫?」
- 「妊娠しているのに職場の外壁塗装工事が始まってしまった…」
- 「実家が外壁塗装工事しているので、里帰り出産しようか悩んでいる」
など、妊娠中の外壁塗装工事についてのご質問やお悩みは結構多いです。
塗料のにおいは?
普段よりもにおいに敏感になったり、騒音が辛くなってしまう妊娠中は、お母さんのストレスだけでなく、塗料のにおいによる赤ちゃんへの影響も気になってしまいますよね。 昔に比べ、今の塗料は発達しているのでにおいはだいぶ少なくなりました。ですので、外壁塗装の塗料のにおいで母体に影響があるという事はほぼありません。妊娠中の方がDIYなどで外壁塗装をするのは心配ですが、ご自宅の外壁塗装工事なら、普段通りに生活していても問題無いでしょう。 ただ、全くにおいがしないというわけではありませんので、人によってはにおいがすごく気になるという方もいらっしゃいます。塗料のにおいで頭痛が起きてしまう事もありますので、においが気になる場合は外壁塗装工事の間、ご実家に帰省する方が良いかもしれません。
工事の騒音は?
外壁塗装工事は塗料を塗る工事なので、建設現場のような騒音はありません。ただ、工事の初日には足場を組むので、その際はどうしても結構な騒音がします。基本的には1日で終わるのですが、騒音はストレスの原因になってしまうので、足場を組む日は外出するという方も多いです。 以前、外壁塗装工事をした妊婦さんは「足場を組む際はうるさいと塗装業者の方に聞いたので、午前中に検診を入れて、午後はランチやお買い物をして留守にしました」とおっしゃっていました。
それ以外のストレスにも注意
実際に外壁塗装工事をした事がない方はあまりピンと来ないかもしれませんが、外壁塗装中は足場を組み、家全体を囲むので、かなり息苦しい感じがします。基本的に窓は開けられませんし、窓から見える景色も足場に邪魔されてしまいます。 実際に外壁塗装工事をしてみると、窮屈で、閉じ込められているように感じてしまう方も多いのです。 体調や気持ちが不安定になりやすい妊娠中の妊婦さんは、塗料や騒音以外にもこういった点でストレスを感じてしまうかもしれません。 大切な赤ちゃんのためにも、体調が優れない時は工事の予定を延ばしたり、ご実家に一時帰省されるなどした方が良いでしょう。
外壁塗装のペットへの影響は?
わんちゃんや猫ちゃんは、私達人間の何倍もにおいや音に敏感なので、外壁塗装工事をすると何か影響があるのではないかと心配になってしまいますよね。特にご自宅の庭で犬を飼われている方は、外壁塗装工事ができるのが気になるかと思います。 ペットを飼っているお宅でも、外壁塗装工事は問題なくする事ができます。 しかし、外壁塗装の工事中は、ペットは家の中や外壁から離れた場所に移動させた方がペットのストレスにならないため良いでしょう。
塗料のにおいは大丈夫?
塗料と聞くと、においがきつく臭いというイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、最近の塗料は発達しており、昔に比べて随分においも少なくなりました。 特に水性塗料は油性塗料と比べにおいはより少ないので、ペットを飼われている方には水性塗料をおすすめします。 現在使用されているほとんどの塗料が、健康に害の少ない安全な塗料です。 しかし、ペットが舐める可能性のあるウッドデッキなどの塗り替えに不安がある方が塗装業者に相談して、万が一舐めてしまっても安心な自然系の塗料を使用するなどしましょう。
工事の音はうるさくない?
工事現場は一日中重機の音が響き、うるさいですよね。しかし外壁塗装は基本的に塗料を塗るだけの工事なので、騒音はそれほどありません。 ただ、工事の最初に足場を組む際、組み立てるカンカンカンという音は結構うるさいです。 足場は基本的に一日で組み終わるため、ペットのストレスが心配だという方は足場を組む日だけペットを他の場所に連れていってあげても良いかもしれませんね。
外壁塗装でシックハウス症候群の危険はあるの?
外壁は内壁と違って、シックハウス症候群の危険性は少ないとは言われているのですが、それでも気になる場合もあるかと思います。 そういう時は、塗料を選ぶ際に、ホルムアルデヒドの放散等級をみて塗料を選びましょう。 DIYでない限りは、外壁塗装業者さんに相談すれば問題ありません。日本塗料工業会というところによると、ホルムアルデヒドのみ、厚生労働省が「塗料に関係する化学物質」として規制の対象としているようです。 その他の化学物質には、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、パラジクロロベンゼン、スチレン、クロルピリホス、テトラデカン、ダイアの人、アセトアルデヒド、フェノブカルブなどがあります。中には聞いた事がある物質もありますよね。
ホルムアルデヒドの放散量を表す単位があります
それでホルムアルデヒドの放散量をFと☆で表すことにしました。 F☆☆☆☆がホルムアルデヒドが含まれている塗料で最も放散が少ないため、使用面積に制限なく使う事が出来ます。 ☆が三つだと制限有り、☆が二つでさらに制限有り、マークなしでホルムアルデヒドを含んでいる場合は使用不可、というようにかなり厳しい物になっています。
VOC(揮発性有機化合物)対策が大事
ホルムアルデヒドを含む、揮発性の高い化学物質群のことをVOC(Volatile Organic Compounds)と言います。 VOCがどうしても塗料に使われている場合でも、今現在出回っている塗料は固まってしまえば放散はほとんどありません。 それでも気になる場合は、しっかりと塗装屋さんと相談して、家族を守る為に行動しましょう。 もちろん、VOC等が含まれていない水性塗料を選んだとしても、換気や養生はきちんと行わなければならないという事には変わりはありません。