新築でぴかぴかだった家も、築10年を過ぎるとどうしてもあちこちに劣化が見られるようになります。
窓枠のアルミサッシも、もちろん外壁や屋根と同じように劣化していってしまいます。
これまでは「アルミサッシに塗装をしてもすぐに剥げるのでムダだ」と言う塗装職人さんも多く、サッシごと取り替えてしまう事が多かったのですが、近年は塗料が発達し剥がれにくくなったので、アルミサッシを塗り替えることも多いです。
取り替えるよりも、塗り替える方が費用が安く済みますし、ニーズが増えるにつれてアルミサッシの塗り替えをする塗装会社も増えてきています。
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アルミサッシの塗り替えのサイン
表面に白い斑点がある
アルミサッシの劣化で最も多いのが、白い斑点ができたり、粉をふいたようになっている状態です。
これは、アルミサッシに様々な原因で傷がつき、その傷にほこりやごみや溜まった状態で水分が入り込み腐食してしまって起こる現象です。
アルミサッシの表面が白っぽくなってきたら塗り替えを検討しましょう。
ひび割れ(クラック)
何かをぶつけてひび割れてしまう事もありますが、熱で膨張してひびが入ってしまう事もあります。ちなみに、ひび割れのことを専門用語でクラックと呼びます。
ひび割れた部分から水分が進入するので、上記の腐食に繋がってしまいます。
気泡、剥落、塗膜剥離など
どれも経年劣化によるものです。
これらの症状はアルミサッシの寿命のサインです。
アルミサッシ塗り替えの費用
アルミサッシの塗り替え費用は、約600~800円/㎡が相場です。アルミサッシ一箇所につき約4~6万円です。
張り替えだと1箇所で約15~20万円と倍以上の費用がかかるので、やはり塗り替えの方がおすすめです。
見積りに含まれていない事も多い
外壁塗装・屋根塗装工事と同時にアルミサッシの塗り替えを検討している方は、見積もり書にきちんとアルミサッシの塗り替えが含まれているかも確認しましょう。
アルミサッシの塗り替えを見積に含まないところも多いので、必ず施工業者の方に確認してください。
DIYは危険?
ホームセンターに行けばたくさんのDIY用塗料が売られています。
「アルミサッシくらいは自分で塗れそうだな」と思い、DIYに挑戦する方も少なくありません。
しかし、アルミサッシのDIYは実は難しく、おすすめできません。
外壁塗装におけるDIYの危険性についてはこちらをご覧ください
専用の高圧洗浄機が必須
まず、外壁や屋根と同じように、サッシも塗料を塗る前に高圧洗浄機を使い、汚れを落とす必要があります。
この行程は非常に重要で、汚れがきれいに落ちていないと塗料が上手く塗れなかったり、剥がれやすくなってしまうのです。
しかしアルミサッシは壁とは違い傷つきやすいので、市販の家庭用高圧洗浄機ではゴムのパッキンや網戸を破ってしまう可能性があります。
塗装会社が使用している高圧洗浄機は特殊なもので、網戸などにダメージを与えずに、かつ汚れをきれいに落とせるものなのです。
アルミサッシ塗り替えの工程
- 高圧洗浄
- 下地をペーパーワックスなどで研磨
- プライマー(密着処理剤)を塗る
- 塗料を塗る
ムラなく塗料を塗るには技術が必要ですので、DIYで塗ると逆にアルミサッシの寿命が縮まってしまう事もあるのです。